アクアリウムには淡水アクアリウム・海水アクアリウムの大きく分けて2つあります。
2つの違いは水槽に淡水・海水を入れるかだけですが、飼育・育成できる魚・植物・水生生物が異なります。
また、海水アクアリウムは淡水アクアリウムに比べると費用、難易度が高くなります。
アクアリウムをこれから始める方は、淡水アクアリウムから始めるのをおすすめします。
どんな風景を目指すのかを決める
淡水・海水アクアリウムのどちらにするか決めましょう
淡水アクアリウムの風景
海水アクアリウムの風景
魚主体か風景主体かを決める
アクアリウム(淡水・海水共に)は、魚主体か風景(水草・サンゴ等)主体かで必要になる環境(水槽・設備)が異なります。
魚主体でアクアリウムを始める
アクアリウムを魚主体で始める場合、主に水槽サイズ、フィルター、飼育環境(水pH、底砂・ソイル、流木・石等)を飼育する魚に合わせて決定しましょう。
水槽サイズ
魚主体の場合、水槽のサイズは魚の成長サイズと飼育数を意識して選択する必要があります。
魚サイズ1cmで1Lが安全
水槽サイズの基準は一般的に「魚のサイズ1cmで1L」が安全とされています。
成長サイズ3cmの小型魚を30匹育成する場合は、90L以上の水槽を目安に購入します。
余裕を持った水槽サイズを選択するようにしましょう。
大型魚は成長サイズを見越したサイズにする
大型魚はかならず成長サイズを確認してから購入するようにしましょう。
一般的に大型魚とされているものは、標準の90cm水槽(約180L)以上が必要となり、成長サイズが1mを超えるものは180cm水槽(約580L)が必要になります。
大型魚の幼体は小型魚と同じサイズなので、油断して適正サイズ以下の水槽で大型魚を複数匹飼育し始めるケースが多くあります。
その場合、成長するにつれ水槽が狭くなり「魚にとって劣悪な環境になる」「引っ越し水槽を置くスペースがない」「小さい水槽しか用意していなくて困る」事態になるため注意が必要です。
ろ過フィルター
アクアリウムで生体を飼育する場合、生体は餌を食べて、その結果として水質を悪化させる糞を排泄します。この糞から放出される有害な物質、「アンモニア」が水中に蓄積すると、飼育生体の健康に影響を及ぼし、最悪の場合には死に至るリスクが増大します。
したがって、アクアリウムの水質を維持し、魚たちの健康を守るためには、水槽内の水を定期的に循環させ、不純物を取り除くためのろ過フィルターの設置が必要不可欠です。
アクアリウムの水槽は、源泉かけ流し(常に飼育水を入れ替えられる)環境を用意できない限り、水槽内の水を循環・ろ過するろ過フィルターを用意しましょう。
飼育環境
水pH
飼育環境にどのようなものを設置するかによって水のpHが変わってきます。魚は種類によって適したpHが決まっているので、メインで飼育する魚に合わせる必要があります。
淡水水槽のpHは中性が便利
淡水の場合は、基本的に「自宅の水道水」から飼育水を用意することになります。そのため、自宅の水道水のpHを調べておくとpHの調整に役立ちます。
pHは水にどの程度水素イオンが含まれているかによって決まります。飼育環境に設置する底砂・石等によりpHを調整することもできます。
日本の水道水に関する安全基準では「pH値が5.8~8.6以内」であることが定められています。最寄りの水道局のHPに自宅の水道水の検査結果が公開されていますので、調べておきましょう。
海水水槽で熱帯魚・サンゴを飼育する
海水の場合は、「海から採取」「人工海水を作る」から飼育水を用意することになります。
日本近海の海水は大体pH8.1程度の弱アルカリ性です。
天然の海水には病気の原因になる細菌や寄生虫など不純物や予期せぬ生物が混入する可能性があり、管理が難しいです。
そのため、人工海水は自宅の水道水に「人工海水の素」を溶かして用意するのが一般的です。「人工海水の素」は自然の海と同様のミネラル・栄養素を添加された塩です。
ただ水道水に塩を混ぜて塩分濃度を調整するだけでは飼育海水にならないので注意が必要です。
風景主体でアクアリウムを始める
アクアリウムを風景主体で始める場合、主に水槽サイズ、水槽形状、フィルター、飼育環境(水pH、底砂・ソイル、流木・石等)を育成する水草・サンゴ等に合わせて決定しましょう。
アクアリウムを始める上で必要なもの
水槽・フィルターなどを画像で表示させたい